フッ素が虫歯予防になる理由② ポイントは濃度?歯磨き粉のフッ素との違い
2020年10月12日 (月)
2-1 医療機関で使用するフッ素とは
医療機関で使用するフッ素と、市販の歯磨き粉に含まれるフッ素には違いがあります。歯科や市町村の保健センターなどで使うものはフッ素の濃度が濃く、歯の強化にとても役立ちます。濃度でいうと、医療機関で使用するフッ素は「9,000~123,000ppm」という数字になります。医療機関でフッ素を塗る際は、たいていが乳児などの小さい子供になります。これは乳歯や永久歯などの生えたての歯は特に無防備なため、フッ素を塗布することで強い歯をつくろうという取り組みです。
2-2 歯磨き粉に入ったフッ素とは
市販の歯磨き粉にも、フッ素入りのものが販売されています。しかし、こちらは一般家庭で使うものなので、フッ素の濃度は低くなります。濃度でいうと、「500~1,000ppm」となり、医療機関で使われるフッ素の足元にも及ばないくらいの濃度です。しかし、低濃度のフッ素でも、毎日使い続ければ歯を脱灰から守る効果が期待できます。
医療機関では頻繁にフッ素を塗ることはできませんので、医療機関でのフッ素ケアと併せて、自宅でのフッ素ケアも取り入れると良いでしょう。
カテゴリー: 歯の豆知識