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歯の豆知識

初期むし歯

2019年10月28日 (月)

お子さんの歯、白濁しているようですね。これは「初期むし歯」といって、まだ歯に穴ができてはいないけれど、すでにむし歯がはじまっていますよ、というサインです。

「初期むし歯」って聞き慣れない言葉かもしれません。最初は表面がスムースなまま白濁がはじまり、歯をエアでシューッと乾かすとよく見えます。もう少し進むと、白濁した表面がちょっとザラザラした感じになってきます。こうなると、ツバでぬれていても見えます。もっと進むと褐色になったり、小さな穴があいてきます。

むし歯の進行って止められるんですよ。穴があいてしまえば削って詰める治療も考えますが、初期むし歯の段階で進行を止めれば穴はあかずにすむし、もちろん削る治療もいりません。初期むし歯なら、時間はかかるけれど、透明感のあるもとどおりの歯に戻ることもあります。

歯科健診のとき、歯医者さんが早口でいろんな記号を言うでしょう? そのなかに今は「CO」(シーオー)というのがあります。これは、初期むし歯が疑われる歯を「要観察の歯だな」とチェックする記号です。「将来削って詰めずにすむように、今のうちに歯医者さんに相談してむし歯の進行を止めてね」という意味なんですよ。

以前の歯科健診では、穴があいた段階からをむし歯としてカウントしていましたが、現在は初期むし歯の段階から見つけて歯を守っていこうという考え方になっています。おっしゃるとおり、むし歯はしっかり削り取って詰めるのが最上の治療だと考えられていた頃もありました。でも歯を削って詰めても、いつかは治療のやり替えが必要になる。だから今はその頃の反省に立って穴があく前に対策を打って進行を止めちゃおうという考え方に変わってきているんです。

 

歯医者さんによっては、「ブラッシング指導をして様子を見る」という選択をすることがあります。初期むし歯なら自然に治る(または進行が止まる)可能性があるからです。

唾液には、もともと大量のリンやカルシウムが溶けこんでいます。
そのため、溶け出したリンとカルシウムが、自然にエナメル質の中に戻っていくことがあります。
この現象を「再石灰化(さいせっかいか)」と呼びます。

ブラッシング指導で正しいケア方法を覚えれば、再石灰化の確率は高まります。
そこで、すぐには治療せず、正しいケアを行うことで、再石灰化を期待します。

またフッ素塗布を行う方法もあります。フッ素にはエナメル質を強化して、溶けにくくする作用があります。同時に、フッ素には「再石灰化を促進する作用」もあります。
初期虫歯が自然治癒・進行停止する確率が上がります。

ただし、自然治癒せず、物理的な穴があく場合もあります。
エナメル質に穴があいたら「C1:エナメル質う蝕(うしょく:虫歯のこと)」です。
この段階になると、自然治癒を期待することはできません。
穴が開いた時点ですぐに手を打てるように、定期健診を受診しましょう。

定期的に歯医者さんで診てもらうところまで含めて、「経過観察」です。
そうでなければ、ただの放置になってしまうので、定期健診を忘れないようにしてください。

 

ひとまず削らずにすんで本当によかった。歯医者さんといっしょにお子さんの歯を大切に守っていってくださいね。初期むし歯は早期発見・長期管理が大切です。当医院ではフッ素塗布を行なっていますので、ぜひご相談ください。


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飯豊歯科クリニックでは、一人ひとりの患者様に合った、思いやりのある治療を行っています。特に意識しているのができるだけ歯を「抜かない」「削らない」という事。 悪いところを大幅に削って治してしまう歯医者さんもありますが、当然削った歯は二度と元に戻ることはありません。 最近は質の良い差し歯も多くありますが、当院ではやはり、ご自身の天然の歯が一番だと考えます。 当院では患者様の歯を残すという事を第一に考え、上記のような診療の流れをとっております。 飯豊歯科クリニックはこれからも南橋本、相模原にお住いの皆様のお口の健康を優しく、守り続けます。

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