歯がグラグラする
歯が伸びたように感じる
歯ぐきが
赤く腫れている
歯石が
たまっている
起きた時口の中が
ネバネバしている
口臭が
気になる
冷たい水などで
歯がしみる
歯ぐきから
出血する
生れたときには人のお口の中には歯周病菌は存在しません。しかし、もともといない歯周病菌がなぜ今お口の中にいるかというと、人からうつされているのです。今も、家族の間でうつしあっている状態にあるかもしれません。また、口腔内の環境が悪いとそこから菌が増えてしまいます。
歯の周りに磨き残し(歯垢・プラーク)が付着していると、そこは細菌のたまり場になります。細菌のかたまりをバイオフィルムといい、歯の周りにバイオフィルムが付いていると虫歯や歯周病の原因になります。
また、歯垢が唾液の成分と結合すると、歯石となり、ご自身では落とせなくなります。定期的なクリーニングを行う事が重要となります。
歯周病菌は、お口の中にだけ影響するのではなく、全身疾患(心臓病・高血圧・糖尿病・早産・認知症)などに影響を与えていると言われています。歯周病の人が心臓病になる確率は2倍から3倍に上がります。
他にも食道癌、糖尿病、早産、高血圧などにも関与しています。
その原因は、歯肉から出血することによって、血管の中に菌が入り、全身にめぐってしまうからだと言われています。
歯周病の治療といえば、歯石除去と丁寧な歯磨きなどによるプラークコントロールが思い浮かびます。
基本的には炎症の原因を除去し、歯肉の周りをキレイにする治療となります。しかし、なかなかすぐに良くなるものではなく、根気のいる治療でもあります。
そこで、新しい歯周病治療である歯周内科治療をお勧めいたします。
歯周病の原因は細菌であり、重度の歯周病になると様々な微生物がお口の中に住みつきます。
そこに着目したこの治療法は、
細菌たちを抗生物質によって殺菌し、症状を軽くする内科的な方法です。
症状が和らいだところで、仕上げの治療として従来の方法で歯石除去などを行います。
歯肉に負担の少ない治療が可能です。
歯周病が進行すると、様々な原虫や真菌、細菌がお口の中に見られるようになります。
通常は存在しないような微生物が住み着くため、細菌環境は歯周病進行度の一種の目安になります。
口腔内の微生物を検査するためには、位相差顕微鏡という装置を使用します。
これは光の位相差を利用して、標本をコントラストによって観察する顕微鏡です。カンジタアルビカンス、スピロヘータ、口腔トリコモナス、歯肉アメーバなどが動く姿が観察できます。
検査の際は口腔内のプラークを採取しますので、痛いものではありません。
歯周内科治療を行うことで、口腔内の微生物を減らすことが期待できます。細菌が減れば、その分歯肉の状態も改善し、従来の歯周病治療を行った後に良い経過が得られます。治療後に口腔内の歯垢を再度顕微鏡で確認すると、微生物が減り、健康な口腔内環境となっていることでしょう。
遺伝子検査では、感染している歯周病菌の種類を特定し菌数を測定できます。
歯周病の原因菌は一種類ではなく何百種類とあり、中でもRed Complex(レッドコンプレックス)と呼ばれる3菌種(P.g菌、T.d菌、T.f菌)は、重度の歯周病に最も影響を与える菌と言われています。
また、検査の結果により、内服する薬の種類が変わります。
歯周病菌に関連が深い菌種 | |
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ボルフィノモナス ジンジバリス | 重度の歯周病から検出されます |
トレボネーマ デンティコーラ | 歯周病の憎悪の目安となります |
タンエレラ フォーサイシア | 歯周組織の破壊が激しく、難治性歯周炎の指標として重要な菌です |
フソバクテリウム ヌクレアタム | 悪臭(口臭)の原因となる菌です |
アグリゲイティバクター アクチノミセテムコミタンス | 重度の歯周病から検出されます |
当院では、国際歯周内科学研究会 認定医と認定歯科衛生士が在籍しております。私たちは歯周病のリスクや抗生剤の使用における正しい知識を保有し、科学的な検査・診断のもと、患者様の口腔内細菌の適切な管理に努めています。
歯周病の改善は全身の健康増進にも効果がありますので、歯周病が気になる方、改善したい方はぜひ相模原市飯豊歯科クリニックへお越しください。
飯豊歯科クリニック
〒252-0253
相模原市中央区南橋本1-12-14 善明メディカルビル402