歯周病用の歯磨き粉の効果
2021年5月24日 (月)
殺菌剤の入った歯周病予防の歯みがき剤、歯科医院でもよく歯周病の患者さんにおすすめしています。
ただし、歯周病で歯ぐきが腫れて歯が動くほどになっている人が、治療に行かず、家庭で殺菌剤入りの歯みがき剤を使うだけじゃ、歯周病の根本的な改善は難しいです、残念ながらね。
歯周病になると、歯ぐきに炎症が起きて、さらに進むと歯槽骨という歯を支えている骨が溶けて失われます。その結果、歯と歯ぐきとの間の溝、つまり、歯周ポケットが深くなっていってしまいます。
たとえば中等度の歯周病の歯周ポケットともなると、なんと深さは6ミリほど。そのなかには歯石が溜まり、空気が苦手な歯周病菌は歯石や歯周ポケットの奥を棲家にしてヌクヌクと隠れ、増え続けているんだから。
大きな問題は二つ。まず歯ブラシの先が深くなった歯周ポケットの奥までしっかり届いて、くまなく歯周病菌や汚れをかき出せるのか?という問題。もうひとつは、歯周病菌の巣である硬くこびりついた歯石を歯ブラシで取り除けるのか?ということ。
いくら殺菌剤が入った優れた歯みがき剤が歯周病菌までダイレクトに届かなければ効果は限られてしまうでしょ。殺菌剤入りの歯みがき剤を使ってよく歯みがきをすること自体は大事なことだけれど、一方で歯周ポケットのなかの歯周病菌を温存して、結果的に培養し続けていては歯周病は治りません。
だから、まずは歯科医院のプロの技術で、歯周ポケットのなかを掃除して歯石ごとプラークを徹底的に取り除くことが大事です。大もとの原因を取り去ったうえで殺菌剤の入った歯みがき剤で歯みがきをすれば浅くなった歯周ポケットや唾液のなかに残って浮遊する歯周病菌もやっつけられて歯周病予防にとても効果があります。
歯がグラグラするほど進行した歯周病なら、すぐにでも治療をはじめないと歯を失ってしまいます。まず、歯石を取って、それと並行してすぐれた歯みがき剤を使ってください。手遅れにならないうちにね。
当医院では歯周内科治療を行なっています。
歯周病の原因は細菌であり、重度の歯周病になると様々な微生物がお口の中に住みつきます。そこに着目したこの治療法は、 細菌たちを抗生物質によって殺菌し、症状を軽くする内科的な方法です。
症状が和らいだところで、仕上げの治療として従来の方法で歯石除去などを行います。
歯肉に負担の少ない治療が可能です。
歯周病の改善は全身の健康増進にも効果がありますので、歯周病が気になる方、改善したい方はぜひ相模原市 飯豊歯科クリニックへお越しください。
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