お口から健康になる習慣③夜7時までに食事
2021年6月7日 (月)
習慣③夜7時までに食事
☆糖質制限よりはるかに大事な「食べ方」と「食べる時間」
最近は糖尿病治療のためには糖質制限が万能であるような風潮があります。ですが、糖質制限よりも「食べ方」と「食べる時間」の方が大切だと考えます。
たとえばご飯ひとつとっても、軟らかい白米から噛みごたえのある玄米まで、いろいろあります。これらを全て同じ糖質として扱ってしまうと、大きな落とし穴にはまってしまいます。
玄米のように食物繊維が豊富に入っているご飯を何十回も噛みしめながら食べる場合と、軟らかいご飯、たとえばチェーン店の軟らかい牛丼を飲みこむように食べる水流式食事とでは、体に与える影響がまったく違ってくるからです。
「食事はよく噛んで食べなさい」という昔の人のえ教え通り、一口30回以上噛まないと飲みこめない食べ物を摂取した方が、歯周病予防のためにも糖尿病予防のためにも良いのです。
そして、食べ物の内容以上に大切なのは、夕食をとる時間です。夕食はできれば夜7時までには済ませましょう。そして夕食後はお口をピカピカに磨きあげて、「お口にチャック」夜食や間食はなしです。同じメニューでも、できるだけ早い時間に食べることで血糖値が上がりにくいというデータがあります。
でも、24時間社会で働いていれば、夜7時までに食べることが仕事上難しい方もいらっしゃることでしょう。そんな方は、1時間でも30分でも早く食べるように心がけてください。
☆夜は内臓を休ませる大切な時間
夜は人間が休むべき時間帯です。朝は早起きをしよう、夜は早寝をしようという、昔から言われてきた当たり前のことが、ここ最近ようやく「時間医学」という学問で裏付けされるようになってきました。
脳だけでなく臓器も体内リズムを持っています。なかでもすい臓は、時間の乱れの影響を受けやすいんです。深夜長距離トラック運転手さんや、三交代制の工場員さんや看護師さんたちは、どんなに薬を工夫しても、深夜業務が増えると糖尿病が悪化してしまうのです。
深夜に夕食や夜食をとると、すい臓は一晩中働き通しになります。朝起きるとまた食事をするので、すい臓は休める時間がありません。すい臓も最初はがんばって、普通の人の3倍、5倍と働き続けるのですが、やがて疲れ果てるとインスリンを十分に作れなくなり、一気に血糖値が上昇するのです。
ですから、食べる単純に食事の間隔を空ければ良いというわけではありません。日が落ちてから次の日の朝までは、できるだけ内蔵を休めてほしいのです。
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