お口から健康になる習慣④乳酸菌生活
2021年6月21日 (月)
習慣④乳酸菌生活
☆お腹だけでなくお口のためにも乳酸菌を
乳酸菌が体に良いことは、いまや日本国民の常識。スーパーに行けばヨーグルトや乳酸菌飲料、乳酸菌入りのチョコなど、乳酸菌が入っていることを謳っている商品が所狭しと並んでいます。ぬか漬けや京都のすぐき、キムチなどの漬物、味噌などの発酵食品に乳酸菌が含まれていることも、みなさんご存知でしょう。
乳酸菌とは、炭水化物などの糖を消費して乳酸をつくる細菌の総称です。腸内にすむ細菌のバランスを整えることにより、健康に役立っています。乳酸菌の種類は多種多様で、腸内を酸性側に傾け腸内の腐敗を抑えたり、腸のぜん動運動を助けて便秘を改善する効果があります。
さらに最近の研究によって、免疫機能の向上や、中性脂肪・血中コレステロール値の低下といったはたらきも知られてきました。
そうしたことから、近年、乳酸菌はプロバイオティクス(腸内細菌のバランスを改善することによって健康によい影響を与える微生物)として注目されています。
乳酸菌で病気の予防や改善を行い、健康づくりに役立てようという動きが進んでいるのです。
ただこれまでは腸、お腹に良いから乳酸菌をとっていた人が多いと思いますが、乳酸菌はお口にも良い影響を与えます。歯ぐきの炎症を鎮めてくれる善玉菌の1つにロイテリ菌という乳酸菌があります。この乳酸菌は自然由来で副作用がない上に、科学的な裏付けが非常にしっかりとしています。また、ある種の乳酸菌は、お口の中でむし歯や歯周病菌の働きを弱めることが明らかになっています。
これからはぜひ、お腹だけでなくお口のためにも乳酸菌を取り入れていただきたいと思います。
「でも最近は、次から次へと新しい名前の乳酸菌が登場して、いったい何をとったらいいのかわからない」という質問もあるでしょう。たしかに乳酸菌はいろいろな種類があり、それぞれの効果も科学的にはっきり証明されたものから、まだ解明されていないものまで様々です。効果には個人差もあります。
その中でも注目すべきがロイテリ菌です。ロイテリ菌は効果を証明している学術論文の数が圧倒的に多く、効果を実感しやすいと思います。
今後は日本でも乳酸菌の臨床研究がもっと進み、むし歯や歯周病の予防・改善に科学的裏付けを持つ乳酸菌が発売されることを期待しています。
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