市販品の歯磨剤にはホワイトニング剤は入っていない
2019年5月20日 (月)
歯科医院のホワイトニング剤は、ドラッグストアなどで手に入る物とは異なります。
歯科医院で使用されるホワイトニング剤には、歯本来の色を漂白するための薬剤が入っていますが、ドラッグストアやスーパーなどで手に入る日本製の歯磨き剤には入っていません。
市販品の物の中には「ホワイトニング用」として売られている物もありますが、それらはコーヒーやお茶などによるステイン(着色)の除去に対して優れているものの、歯本来の色を漂白する作用はありません。
白くならないからといって、むやみに歯を擦るのはやめましょう。
歯の表面にある半透明のエナメル質が薄くなると、内側の象牙質が透けて見え、かえって黄色く見えるだけではなくホワイトニング治療を受ける際にエナメル質の厚さが薄いために効果の点で不利になります。
また、歯がしみるといった知覚過敏も起きやすくなります。
歯科医院のホワイトニングは安心・安全で効果的です。
日本の薬事法では、市販品への漂白剤の配合が認められておらず、歯科医師の処方でのみ歯を漂白するための薬剤が使用されています。
つまり、歯科医院でのみ高濃度のホワイトニング剤の使用が認められていて、効果が得やすいということです。
虫歯がある状態でホワイトニングをしてしまうと、歯の中の神経や血管が激しく痛んだり、歯周病の状態のままだと思うような効果が出ず、過度の薬剤の使用によって粘膜を痛めてしまう場合もあります。
歯科医院で前診査・処置を受けて、安心安全な状態で効率的にホワイトニングをしましょう。
歯周病がホワイトニング効果を横取りしてしまいます!
歯白くする作用をもつ、過酸化水素は消毒液のオキシドールと同じ成分です。
そのために、歯周病による歯肉の炎症がある場合は歯面よりも先に歯肉の炎症に反応してしまいます。
薬効を失い、ホワイトニング薬剤がもつ本来の役割を発揮することができません。
効率的なホワイトニングを行うためにも、ホワイトニングを始める前に歯周病治療で歯肉の炎症を取ってから進めた方が良いでしょう。
また、ホワイトニングは修復物(クラウン、インレー、レジン)を白くすることはできません。
ご自の天然の歯だけに作用するため、天然歯が白くなると修復物の色が目立ってしまう場合があります。
このような場合は再治療を行うことによって改善させることができます。
ホワイトニング終了後に修復物の色が気になった場合は、歯科医院で相談してみましょう。
カテゴリー: 未分類