口臭が起きる仕組みと原因
2019年2月19日 (火)
口臭とは口から発生する息の臭いのことで、他の人にとって不快に感じられるものです。
主に舌や歯に付着している舌苔やプラークの中にいる細菌が、お口の中の食べカスや古くなって剥がれた粘膜のタンパク質を分解して出すガスです。
口臭の原因は様々です。口臭は、嗅覚が順応してしまい自分自身では慣れてしまっている為にわからない場合が多く、周りから指摘されて気付く場合や、周囲の仕草から自分に口臭があると思い込む場合もあります。
原因は主に、お口の中の舌苔やプラークで、それらが原因となる口臭は「生理的口臭」と呼ばれています。
起床時、疲労時、空腹時、緊張して口が渇いたときに感じる口臭、女性の場合は生理の際の口臭、加齢による老人性口臭などが挙げれます。
新陳代謝によって古くなり剥がれた粘膜のタンパク質を、舌苔やプラークの中にいる細菌や微生物が分解すると、口臭の原因となるガスが発生します。
一方で全身の健康状態や生活習慣が関連していることもあり、歯周病などのお口の病気や、糖尿病などの全身の病気によって起こる口臭は「病的口臭」と呼ばれています。
口臭の治療は、歯周病などのお口の病気や糖尿病などの全身の病気が原因の場合は、その病気の治療を行う必要があります。
お口の中の細菌を少なくすれば、口臭はある程度軽減します。そのためには、きちんとしたブラッシング、歯と歯の清掃、舌磨きなどが効果的といえます。
◆洗口剤などの口臭予防効果について◆
口臭予防のために使用されている洗口剤やタブレットやガムなどには、強い香りで口臭を抑制する「マスキング効果」、におい成分を吸着・酸化させる「消臭効果」、口臭をつくる細菌にはたらく「抗菌作用」があります。
舌磨きは口臭の予防や抑制に高い効果がありますが、舌苔が付着しやすい舌の奥の方を磨こうとするとオエッとなる嘔吐反射が出やすかったり、舌の表面に凹凸があるために磨きにくかったり、舌苔を完全に除去しようとして力が入ってしまい傷付けてしまったり、舌痛を引き起こしてしまったり…などのデメリットもあります。
また、舌苔はバイオフィルム化しているので、洗口剤だけでは抗菌剤が細菌に直接作用することができません。
そこで、舌磨きと洗口剤の両方を使った清掃を行うことで、口臭予防・抑制の相乗効果が期待できます。
ただし、洗口剤での洗口を一時的に行っても抗菌効果は期待できません。アレルギーや副作用が出る場合もあるので、使用する際は自分に合った物を選ぶことが大切です。
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