フッ化物を効果的に使い予防する
2019年7月8日 (月)
食事をした後のお皿は、時間が経つと汚れが落ちにくくなります。ブラッシングも同じで、食事をした後はすぐに行う方が良いでしょう。
飲食をすると、糖分がプラークの中に取り込まれて、細菌によって分解されます。
その際にプラークのpHは酸性に傾きますが、その値は飲食後10分程度がもっとも高くなり、60分程かけて中和されます。
強い酸性になる前に食後早めにブラッシングを行い、細菌の塊であるプラークと、えさとなる糖分を取り除くことが大切です。
また、唾液には酸を中和して歯を守る作用がありますが、就寝中は唾液の分泌量は減るので、就寝中前のブラッシングは重要です。
ブラッシング時は再石灰化を促進させるために、フッ化物入りの歯磨き剤を使用しましょう。
大人の方であれば、1450ppmfの歯磨剤を、6~14歳までは、950ppmfの歯磨剤を6歳未満は500ppmfの歯磨剤を使うと良いでしょう。
虫歯ができやすい人は、フッ化物入り歯磨き剤を使用して磨いた後のお口をゆすぐ回数を少なくし、あえてフッ化物をお口の中に残すようにしましょう。そうすると、フッ化物が細菌から歯を保護してくれます。
磨き方としては、歯の健康の先進国であるスウェーデンのイエテボリ大学にて発案された「イエテボリ法」がおすすめです。
余裕があれば、ブラッシングの間にフッ化物洗口をプラスすると良いでしょう。
ブラッシンングでお口の中の細菌を取り除くことは大切ですが、細菌をゼロにすることは出来ません。残った細菌に餌与えればまた増えてしまいます。細菌が特に増えやすいタイプの人は、細菌に餌を与えないように、規則正しい生活を心がけましょう。
食生活から虫歯のリスクを改善するポイントは、「砂糖の量」「飲食の回数」「時間」「何を食べるか」の4つです。
まずは間食の回数を減らしましょう。回数を減らせれば自然と量も減ってきます。どうしても回数を減らせない時は、キシリトールなどの代用甘味料を使ったお菓子にしましょう。
次に、規則正しい食生活をしましょう。時間を決めておくことも大切です。ダラダラ食いは避け、食べる/食べないのオン・オフをしっかり切り替えましょう。おやつは、キャラメルよりか、チョコレートを選ぶ、キャンディーは噛んで食べるなど、お口の中から早くなくなるものを選びます。スナック菓子のような、甘くないけれどお口の中に残りやすい物は要注意。果物や、スポーツドリンク、野菜ジュース、缶コーヒーなどには、意外に糖分が含まれていることがあるので気を付けましょう。
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