飯豊歯科クリニック

  • 診療スケジュール
  • ご予約・お問い合わせはお気軽に! 042-700-1825
    • LINEで子どもの歯並び相談
    • 初診用WEB予約

歯の豆知識

オーラルフレイル対策は長寿への第一歩

2021年3月1日 (月)

▼フレイルって何?

フレイルとは、「虚弱」を意味する英単語「frail ty」から生まれた言葉で、2014年に
日本老年医学会が提唱した新しい概念です。人は高齢期になると、心身の機能や活力が衰
えます。衰えが進み、健康と要介護の中間となる「虚弱」の状態をフレイルといいます。フレイル
の最大の特徴は「可逆性」です。要介護度の場合は一度上がってしまうと、下がることはありませ
ん。一方、フレイルの場合は、もし陥ってしまったとしても、対策を講じることで健康な状態に戻
ることができるのです。
また、フレイルは「多面性」も特徴です。一つは、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
やサルコペニア(筋肉減少症)などの身体の衰え=フィジカル·フレイル。二つ目が、うつ、認知
機能の低下といった精神の衰え=メンタル·フレイル。この心身の衰えに加えて、閉じこもりや孤
食のような社会性の衰え=ソーシャル·フレイルという三つの側面があり、これらが複合的に絡み
合っているのがフレイルなのです。フレイルを放置すると、健康長寿を達成できる可能性が低くな
ります。早い段階でフレイルを発見し、対策を講じることがとても重要になります。

フレイルの予防・対策に関しては、すでに国家プロジェクトになっています。

安倍内閣は、「ニッポン一億総活躍プラン」の「10年先未来見据えたロードマップ」の中で、元気で豊かな老後を送るための取り組みとして「高齢者に対するフレイル(虚弱)予防・対策」を掲げているのです。

▼フレイルを”自分ごと”にしてもらうには

フレイルという言葉は、比較的順調に普及していますが、まだ知らない人が大勢いることも事実です。フレイルの予防・対策のためには、まずより多くの人にフレイルを知ってもらうことが第一歩です。

そのために一部の自治体では、フレイルに関する市民公開講座を実施しています。これまでも、健
康をテーマにした市民公開講座では、「できるだけ体を動かしましょう」「食事バランスを意識しま
しょう」といった話をしているでしょう。これは、健康長寿のために大切な原点ですが、今や誰も
が知っている当たり前のことでもあります。参加者も聞き飽きているため、まったく心に響かない
のです。フレイルの講座では、この当たり前の話を参加者に「へえー」と思わせる、つぼを押さえ
た話をしています。例えば、体を動かすという話をする時には、「高齢期における2週間の寝たき
り状態の生活によって、7年分の筋肉を失います」という話を加えると、会場内がどよめきます。

あるいは、タンパク質に関して次のような話から始めます。「体重60キロの人は、1日に80ー90
グラムのタンパク質をとることを推奨されています。タンパク質の王道といえばステーキですが、
200グラムのステーキに、何グラムのタンパク質が含まれていると思いますか?」。6-7割の
人は、200グラムのタンパク質が含まれていると思っているようです。しかし、一般的には35グ
ラム程度しか含まれていません。また、年齢が上がるにつれて、同じ量のタンパク質を摂取したと
しても、筋肉に変える効率が落ちていきます。そのため、高齢になるほどより積極的にタンパク質
をとる必要があるのです。この話をすると、皆さんとても驚かれます。このように、切り口を変え
てリアリティがある話をすることで、自分ごととして強い関心を持っていただけるのです。

 

定期的にフレイルに関する市民講座を行なっている自治体の中には、次のステップとして「栄養と体の健康チェック(フレイルチェック)」を実施しているところもあります。これは口腔機能や栄養、運動、社会参加を総合化した複合型健康増進プログラムで、フレイル予防・対策に大きな効果があります。このプログラムでは、11項目の質問からフレイルやサルコペニアのリスクを調べる「イレブンチェック」をはじめとして、下腿周囲径を自分の指で囲み、サルコペニアのリスクを見る「指輪っかテスト」、簡易機器を使った滑舌や四肢骨格筋量等の計測などを実施します。事前にチェックシートを配布し、参加者の測定値と設定された基準値を比較して、上回っていれば青いシールを、下回った場合は赤いシールを貼ることになっています。

フレイルチェックは、1回受けたらそれで終わりというものではありません。半年ごとに実施し、何回も受ける過程で、回復を実感できることが鍵になります。そのため、参加者が遊び感覚でわいわい楽しく受けられるように配慮しているのです。また実施時は、参加者と同世代の「市民フレイル予防サポーター」が運営の手伝いをします。参加者との会話にいたるまで、事前にしっかりとした研修を受けたボランティアスタッフで、参加者のリピーター化に貢献するよう教育されています。フレイルチェックの実施とともに、全国の自治体で市民フレイル予防サポーターを育成。地域ぐるみでフレイル予防、対策を行うことが、健康長寿の実現につながります。

フィジカル・フレイルの中でも、口腔機能に関するものが「オーラルフレイル」です。滑舌の低下や、噛めない食品の増加、食べこぼし、むせといった日常の「お口に関するささいな衰え」は、


カテゴリー: 未分類

お問い合わせ

  • ご予約・お問い合わせはこちらまでお気軽にどうぞ!
  • 042-700-1825
  • 初診用WEB予約

飯豊歯科クリニックでは、一人ひとりの患者様に合った、思いやりのある治療を行っています。特に意識しているのができるだけ歯を「抜かない」「削らない」という事。 悪いところを大幅に削って治してしまう歯医者さんもありますが、当然削った歯は二度と元に戻ることはありません。 最近は質の良い差し歯も多くありますが、当院ではやはり、ご自身の天然の歯が一番だと考えます。 当院では患者様の歯を残すという事を第一に考え、上記のような診療の流れをとっております。 飯豊歯科クリニックはこれからも南橋本、相模原にお住いの皆様のお口の健康を優しく、守り続けます。

アクセス・診療時間

飯豊歯科クリニック

〒252-0253

相模原市中央区南橋本1-12-14 善明メディカルビル402

診療スケジュール