入れ歯は磨かなくても大丈夫?
2020年4月13日 (月)
入れ歯はむし歯にならないから、みがかなくて大丈夫!
たしかに、入れ歯はプラスチックや金属でできていますから、むし歯にはなりません。しかし、使っているうちにプラークも歯石もつきます。この点は歯と変わらないのです。ですから、入れ歯も毎日みがく必要があります。
キレイに磨かないと細菌が猛烈に繁殖します。汚れた入れ歯の細菌を誤嚥したら肺炎の原因になりますし、だいいち口臭の原因になります。
入れ歯みがきのコツは、流水下で入れ歯用のブラシや柔らかい歯ブラシで優しくみがくことです。プラークを取り除くには、ブラシで落とすのがいちばん効率がいいんです。このとき、できれば洗面器などに水を張ってその上でみがきましょう。落として破損したり、排水溝に流されてしまうのを防ぎます。
ただし、歯磨き粉を使ったり、ゴシゴシこするのはやめてくださいね。入れ歯に傷がつき、プラークが溜まりやすくなってしまいます。歯磨き粉を使わずに、優しく洗います。なにかつけて洗いたいのならば、食器用の洗剤にしましょう。ただしよく水で洗い流してください。
歯と同じで入れ歯みがきも1日2回以上お願いします。そして夜は洗浄剤に浸ければ、スッキリした入れ歯で気持ちよくつけることができます。
部分入れ歯の方は、歯をみがくときに外してみがきましょう。入れ歯にプラークが付いたままでは、入れ歯を引っかけている隣の歯まで悪くなってしまします。それでは抜歯となり、入れ歯を作り直しになりますからね。
もし、ご家族などに入れ歯をみがいていない方がいらっしゃったら、ぜひ「みがいた方がいいよ」と教えてあげてください。
ところでジョージ・ワシントンが入れ歯だったってご存知ですか?博物館に飾られている彼の入れ歯は人工歯ではなく、人間の歯が埋め込まれていて、その歯がむし歯になっています。
つまり「ジョージ・ワシントンは入れ歯の手入れをしていなかった」のかもしれませんね。しょちゅう入れ歯を作り直していたらしいです。
お気に入りの入れ歯を長持ちさせるには、半年に一度くらい歯科医院で調整をしてもらうといいでしょう。使っているうちに人工歯が減ったり、土手の形も変化してきますから。総入れ歯になっても歯科医院をお忘れなく。
入れ歯専用のブラシは柄が太く持ちやすいため、力を入れてゴシゴシと磨きやすい工夫がされています。ドラックストアなどにも置いてあることもありますので、ぜひご自身にあった入れ歯用ブラシを見つけてくださいね。
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