歯が黄色い
2020年7月6日 (月)
『歯をこすって白くするっていう美容グッズを手に入れたの!たしかにコレ、ゴシゴシすると、すごくステインが取れる!でも最近、前歯がしみるし、気のせいか 色も黄色い気が……。』
輝く白い歯、魅力的で憧れますよね。白い歯は笑顔を一段とさわやかに見せますし、はつらつとした印象を与えます。日本人も近頃は口を大きく開けて笑うことが当たり前になりました。歯の印象は、たしかに重要になってきていると思います。
まず前歯がしみる、ということですが、どうやら歯の表面のエナメル質が削れて薄くなったのではないでしょうか?歯の表面のエナメル質の下には、象牙質という黄色っぽくて柔らかい歯質があるんです。象牙質には神経に近いため刺激が伝わるとチリッとしみます。特に若い方の歯は神経が大きく敏感で、刺激が伝わりやすいため、知覚過敏は出やすいのです。
また、歯の色についてですが、エナメル質が薄くなると、当然その下の象牙質の色がより透けて見えるようになります。つまり、こすり過ぎはかえって歯の色を濃くしてしまうんですよ。ゴシゴシこすってきれいになるのは、歯の表面に付いたステイン汚れだけで、歯の色自体が変わるわけではありません。
もとの色よりも白い歯をお望みなら、歯科医院のホワイトニング(漂白)をおすすめします。これならエナメル質を減らさずにすみます。
歯は唾液の力で自然に再石灰化しますが、大きくすり減ってしまったエナメル質まで元に戻すことはできません。ステイン除去の効果のある歯みがき剤を使ってごく普通に歯みがきをし、歯のくすみを取り除く程度なら、歯をすり減らしてしまう心配はありません。
研磨力の高い歯磨剤で繰り返し集中的にこすったりすると、歯はすり減っていきます。エナメル質がすり減っていきます。エナメル質が減ってしまうと、その分むし歯になりやすくなりますし、いざホワイトニングするときも、しみやすいなど健康と美容に不利な条件がむしろ増えてしまうんです。
口元を綺麗にしたいのなら、まずはエナメル質を大切に。歯を削らずに綺麗にできる方法について、一度歯医者さんで相談してみましょう。
ところで、ホワイトニングは、一般的に次の4つに分類されるのをご存知ですか?
- ①ホームホワイトニング:歯科医院でマウスピースを作成し、薬剤を使用して主に自宅などで自分自身でケアを行うホワイトニングです。
- ○色戻りが他の方法に比べて遅い、目標の色を調整できる
- ✖︎即効性は期待できない、期間中に飲食制限が必要、痛みを感じることがある
- ②オフィスホワイトニング:歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が施術を行うホワイトニングです。
- ○一回での効果が実感しやすく、即効性が高い
- ✖︎刺激が強く痛みを感じることがある、ホームに比べて色戻りが早い
- ③デュアルホワイトニング:ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを組み合わせた方法です。
- ○即効性・持続性・高い効果が期待できる
- ✖︎高額、痛みを感じることがある
④セルフホワイトニング:専門店などでスタッフ指導の元、自分自身でケアを行うホワイトニング。歯科医師や歯科衛生士はいないことが多いので、漂白に使う薬液は使うことができない。
○リーズナブル、痛みがない、食事制限がない
✖︎効果が実感しにくい、本来の歯の色以上に白くすることができない
当医院ではホームホワイトニングを行なっていますので、気になる方はぜひご相談ください。
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