いつも飴をなめていると
2020年5月25日 (月)
常にバッグのなかに飴を入れているという方は、ことに年配のご婦人に多いように思います。飴をなめると唾液腺が刺激されて唾液が出て、お口の中が潤うんです。何種類も小袋に入れて携帯して、友達にも「なめる?」なんてすすめているのをよく見かけます。
たしかに、ロがネバついてしゃベりにくかったり、のどがいがらっぽいときに飴をなめると楽になりますよね。でもおロの渇きやすいかたが、甘い飴を始終なめているというのは、二重の意味で困った生活習慣なんですよ。
まずひとつは、すごくむし歯になりやすいんです。おロのなかで悪さをするむし歯菌は、糖を栄養源として生きています。ですから、砂糖が含まれている飴を始終なめているということは、むし歯菌 にエサを与え続けているということ。
しかもロのなかは温かく繁殖しやすい。まさにパラダイスです。むし歯菌は糖をたらふく食べて酸を作り続けます。その酸が歯を溶かし、むし歯ができてしまうのです。
もうひとつの困ったことは、唾液の分泌が十分でないということ。唾液っていうのは、本来お口のなかを洗い流してきれいにしたり、酸性になったロのなかを中和したり、カルシウムを運んできて溶けかかった歯を修復してくれる働きがあります。その唾液が潤沢に分泌していないとなると、当然こうした唾液の機能は十分には働いてくれないわけです。むし歯になりやすくて、唾液による修復もきかないということになると、おロの健康にとって、これは非常に由々しき事態です。
そこで、お口の渇きが気になるとときは、砂糖の入った飴でなく、砂糖不使用のガムを噛むことをおすすめします。噛むと唾液がよく出るのです。キシリトールや歯の修復に役立つ成分の入ったさまざまなガムが販売されています。また、体に水分が足りていないときもお口の中が渇きますので、お水などをこまめに飲むのも良いでしょう。お口の渇きの原因はさまざま。改善できることもあります。
当院ではPOs-Ca F[ポスカ・エフ]という商品を販売しています。かむたびに、カルシウムとフッ素(フッ化物)イオンがお口に広がるガムです。ミントを使用していないフレーバーもあるのでお子さまにもおすすめです。
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