プロバイオティクスのメカニズムを知りたい。
2019年9月9日 (月)
Q プロバイオティクスは感染予防に良いそうですがどんなメカニズムで働くのでしょう?もう少し詳しく知りたいです。
A それでは、プロバイオティクスによってからだの中で起こる変化について、全身の免疫機能で重要な働きを携わっている「腸」を例にご説明しましょう。
お口の中に聞くメカニズムの説明を進める前に、全身(もちろんお口の中も含みます)の免疫機能を携わっている「腸」を例にあげて説明しましょう。プロバイオティクスのメカニズムについては、解明されていない点がまだまだあり、複雑なシステムなのですが、ここではわかりやすく、単純化してお話ししたいと思います。
プロバイオティクスが果たす機能には大きく分けて4通りあります。1つめが、プロバイオティクス自身が抗菌作用を作りだす(プロバイオティクスの種類によって多募があります)ということ、2つめが悪玉菌と競争をして悪玉菌を排除しようとしてくれること、3つめが腸の上皮バリアー機能を守って強くしてくれること、そして4つ目が免疫物質の増強を催してくれることです。
最近のバランスを改善し、からだに良い作用を与える善玉菌が活発に働くことによって、腸の本来持つ能力が邪魔されず、活性化されて、のびのびと発揮されます。
じつはこうして腸がよく働いてくれると、全身の免疫力がアップし、当然ながらお口の中の感染症を抑える効果も上がります。とくに歯周病は、歯周病菌が歯茎や歯を支えている骨を壊してしまう感染症の一種ですので、腸が元気に動いてくれると、その恩恵にあずかることができます。また、腸の調子が悪いと、口内炎がひどくなったりすることがありますが、腸が元気になると口内炎のリスクも軽減も期待できるのです。
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