歯科医院の予防プログラムで虫歯予防!
2021年1月18日 (月)
うがいの水や唾液に流され、口の中で1%の1万分の1の濃度に薄まるフッ素。こんなにも微量で効果を発揮する素晴らしいメカニズムを効果的に使って歯を大切に守っていきましょう。フッ素利用の効果的な組み合わせ方を歯科医院で相談し、あなたのリスクに合わせや予防プログラムを組んでもらいましょう。
みなさんは毎日、なぜ歯みがきをしていますか?「虫歯予防のため」「歯周病予防のため」「歯を白く保つため」など、いろいろあると思います。ですが何といっても一番の理由は、やはり、「爽快感」ではないでしょうか。「みがいた後のさっぱり感を味わいたい」。だからこそ歯みがきしたくなる。歯磨きはこうして、欠くことのできない毎日の習慣として根付いているのでしょう。
歯磨きの習慣は、フッ素を使った虫歯予防を世の中に拡げていく際の格好のデイバスです。歯磨剤の中に微量のフッ素を配合するのがいちばんいい。新しい習慣を身に付けるのは大変な努力が必要です。しかし、歯磨き剤を使うだけならだれでもでき、一定のむし歯予防効果が期待できます。これが歯磨き剤にフッ素が入っている理由です。
4,50年前は虫歯の洪水と言われていました。日本でも販売されている歯磨き剤のほとんどにフッ素が配合される時代になりました。現在では虫歯が格段に減り、フッ素が着々と成果を上げています。
フッ素の強みは少々歯磨きが雑でもよく効いてくれることです。歯磨きというのはわたしたちが思っているより難しく、磨いたと思っていても歯と歯の間や、歯の溝の部分にプラークが残っているものです。
取り残しのプラークにフッ素がしみこみ、虫歯菌が酸を放出するたびに歯が溶けないように酸から守ってくれるのです。磨き残しが少ない人への効果はもちろん、歯みがきが苦手で磨き残しが残っている人のむし歯のリスクもゼロにはできないまでも、一定の成果が上がる。それがフッ素の重要な効用です。
ただし、「だったら、歯磨きはしなくていいや」なんて考えないでください。プラークの取り残しは歯周病に繋がります。歯磨きが歯の健康にとって、とても重要であることに変わりはありません。
こうしたフッ素の働きの仕組みについては、現在では多く解明され、むし歯予防の証拠となるものも多数上がっています。ただ、どのくらいの濃度でどのくらいの頻度で使うとどの程度の再石灰化が実現するかなど、更に具体的な詳細についてはまだまだで、今後の研究が待たれるところです。
ましてや、自然界のどこにでもあるフッ素が、まるで計算つくされたような至られ尽くせりの働きで、私たちの歯を巧みに守ってくれる現象が起きているわけとなるとまるでで謎で、「神様からの贈り物」としか表現のしようがありません。
とはいえ、フッ素の効果を最大限に引き出すには、容量や、使用法などコツがいります。また虫歯のリスクは様々な要因がかかわり、その実態は一人一人違います。リスクをトータルに下げるには、歯科医院で唾液検査をうけ、定期的に口のなかをチェックしてもらうと同時に、フッ素の利用法、歯みがき、食事についての指導やプロフェッショナルクリーニング、フッ素塗布を受けてリスク管理とトータルケアをお願いするのが一番でしょう。
虫歯のリスクの管理は、子供にとってはもちろん、大人にとっても重要です。中高年に多発する根面う蝕など、年齢とともにむし歯のリスクが高くなって、自分だけでは予防が難しいケースも出てきます。歯医者さんと一緒に大切な歯を守っていきましょう。
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