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歯の豆知識

6歳臼歯はお口の健康を左右するキートゥース

2018年11月19日 (月)

6歳臼歯は生涯の口腔の健康を左右するキートゥース!

6歳臼歯は「歯の王様」と呼ばれるとても重要な歯です。

6歳臼歯の健全な育成の重要性は

①歯並び・噛み合わせ、②食べる機能 の2つの側面からいえます。

 

 

①6歳臼歯で「歯並び 」「咬み合わせ」は決まる

6歳臼歯の上下位置関係を評価する指標にAngleの分類があります(図1)。咬合(咬み合わせ)治療をするときに、治療のゴールの設定が必要ですが、特別な症例を除いて臼歯関係は、Angleの分類の1級を目指して治療を行います。つまり6歳臼歯は、他の永久歯が正常に並ぶための指標であり、上下の歯の咬み合わせの基準となるわけで、健全な歯並びと咬み合わせには欠かせないのです。

6歳臼歯が完成するまでには、お口の発育にさまざまな変化が見られます。6歳臼歯が正常な位置に生えるには、この間を健全な状態で発育していくことであり、それには幼児期からの継続的な口腔管理が重要です。

 

図1 Angleの分類

頬側から6歳臼歯の上下顎の咬合関係を見て、上顎6歳臼歯の溝(近心頬側咬頭の三角隆線)が下顎6歳臼歯の溝(頬面溝:頬側にある長い方の溝 近心側)に接触している場合を1級としている。また、下顎が遠心咬合をしている場合をⅡ級、近心位をとる場合をⅢ級としている。

 

 

②食べる機能は6歳臼歯しだい

「食べる」という行為は、生きていくうえで不可欠なものです。食べる行為は、捕食·咀嚼·嚥下という一連の流れの中で進んでいきますが、歯がもっとも関係するのは咀嚼です。そして6歳臼歯が咀嚼に大きな役割を果たしていることは、咬合力と咀嚼効率から理解できます。

 

《理由の根拠1》6歳臼歯は咬合力がもっとも大きい

筋肉のはたらきの結果として上下顎の対合する歯の間に生ずる力が咬合力です。6歳臼歯の最大咬合力は、健常な成人男性の平均値で約60kgに達します。第一小臼歯ではその1 / 2、犬歯では1 /3、中切歯では1 /6程度になり、永久歯の中で圧倒的に大きな力を生み出します。

 

《理由の根拠2》6歳臼歯の欠損で、咀嚼率は明らかに低下する

咀嚼効率とは、食品を同じ程度に粉砕するために必要な正常歯列者の平均咀嚼回数と、ある被験者が必要とした咀嚼回数の比率をパーセントで表したものです。たとえば、咀嚼効率50%とは、正常者が10回噛んだときと同じ粉砕状態にするために20回必要としたということです。6歳臼歯を1歯欠損しただけでも、咀嚼効率は2/3以下に落ちるといわれています。

以上のことから、6歳臼歯を健全に保つことは、「生涯を通じて食べられる」につながることが理解できると思います。咀嚼運動を妨げる要因としては、むし歯、咬合異常、口腔悪習癖、舌の異常、歯の萌出異常、顎の骨格や顎関節の異常、外傷、鼻疾患、全身疾患、生活環境などがありま

この中でもっとも身近な要因はむし歯であり、数が多いほど咀嚼効率は低下することになりますので、食べる機能からみても、むし歯予防はとても重要です。

 

★まとめ★

6歳臼歯は一生使い続けたい歯です。しかし、永久歯の中ではもっともむし歯になりやすい歯です。そのためには、かかりつけ歯科医院で、なるべく早い時期から支援してもらい、6歳臼歯を守っていくことが大切です。また、このことが子どもたちの将来的な正しい歯並びや噛み合わせ、咀嚼の上達につながります。

 


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