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歯の豆知識

なぜ歯周治療ではブラッシング指導が重要なのか?

2019年7月29日 (月)

ブラッシング指導が重要である!

ご存知のとおり、プラークには、目で見てわかる歯肉から上の部分についたに付着している「歯肉縁上プラーク」と、見ても分からない歯茎の中に付着している「歯肉縁下プラーク」があります。

単純に考えれば、歯周炎によって顎の骨が溶けて無くなることに直接関与しているのは、歯肉縁下プラークの中に存在する細菌です。

ということは、はじめから歯肉縁下のプラークさえ取り除けば、歯周炎は改善するのではないでしょうか。あるいは、いきなり歯周炎外科手術をしてしまっても良いのではないでしょうか。

このような考えで歯周治療がなされていた時代が、日本でも実際にあったようです。

TOKYO歯周治療センターの岡本 浩先生が、スウェーデン・イエテボリ大学のリンデ教授のもとで修行を積んだあと、日本に帰ってきた頃のエピソードがあります。

1970年代後半の当時、留学から帰ってきた岡本先生が歯周治療を行うということで、日本国内から見学者が集まり、「いったい先生はどんな斬新な外科手術をするのか」と注目していました。

ところが、そんな期待とは裏腹に、検査を済ませた先生がまず言った言葉は、「歯磨き指導からやります」というもの。

その言葉を聞いた見学者は皆笑ったそうです。

現在の歯周治療ではブラッシング指導が当たり前のように行われていますが、ほんの30数年前の日本では、このような有様でした。

歯周治療がブラッシング指導から始まる理由は?

以前は、歯周病の原因はプラークとは分からず、歯周治療の主体は対症療法でした。

いきなり歯周外科手術を行ったり、「歯周病は治らない」と諦めてすぐに歯を抜いて入れ歯やブリッジなど補綴治療をしてきました。

現在では歯周治療の流れがほぼ確率されていますが、それでも歯周治療の概念を理解していないと、再び間違った治療が施される可能性もあります。

今回は、歯周治療の中でまずブラッシング指導を中心とした歯肉縁上プラークコントロールが徹底される根拠についても、資料を踏まえて考えていきます。

 

研究目的

深い歯周ポケットをともなう部位の歯肉縁下の歯石除去後の、歯肉縁下細菌叢の再集落化(菌が再び集まること)を調査すること。

 

研究対症

歯周炎が進行した患者16名。年齢層は33~63歳(平均年齢43歳)

 

研究方法

1人につき、歯周ポケット6mm以上で検査時に出血がみられる部位4ヵ所が対象とされた。

研究開始時に被験者全員に歯磨き指導を1度行い、その後2~4回にかけて全部の歯の歯肉縁下についた歯石の除去が行われた。

次に、被験者はグループA(9人)とグループB(7人)の2グループに分けられ、このうちグループAにおいては、研究開始16週間ブラッシング指導が行われなかった。

16週間後に歯肉縁下の歯石除去が再び行われ、その後ブラッシング指導と1日2回のクロルヘキシジン(CHX)による洗口の指示、および2週間に1回の専門家による歯面清掃が32週間まで続けられた。

一方、グループBには32週間、ブラッシング指導、1日2回のクロルヘキシジンCHXによる洗口、2週間に1回の歯面清掃が継続して繰り返し行われた。

研究期間中、両グループにおいて臨床的パラメータ(磨き残しの度合い、歯肉炎の進行、出血の有無、歯周ポケットの深さ)の記録および細菌検査のための歯肉縁下プラークのサンプリングが行われた。

 

主な結果


グループAでは、研究開始か16週後にブラッシング指導が再開されるまでは、出血や磨き残しの改善はみられず(図1).
歯周ポケットは減少は平均7.2mmから6.0 mmにとどまった(図2)。また、歯肉縁下プラーク中の歯周病にかかわっている菌比率は、歯肉縁下の歯石除去後に一旦減少したが、8週目までに後戻りが起こった(図3)。
一方、グループBでは、磨き残しは100%から20%以下まで下がり(図1). 歯周ポケットも平均6.6mmから4.0mmまで改善した(図2)。
さらに、歯肉縁下プラーク中の歯周病にかかわっている菌の比率も劇的に減少した(図3)。


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