なんとしても守りたい!6歳臼歯
2020年12月21日 (月)
①萌出直後の歯は軟らかい
生えたての歯は柔らかく、脱灰しやすい状態にあります。つまりむし歯になりやすいのです。
そのため毎日のケアが重要です。歯科医院で歯ブラシの仕方を教えてもらいましょう。
②毎日のホームケアでフッ化物を応用
フッ素が配合された歯磨剤の使用やフッ素洗口をおすすめしています。
③テーパー毛の歯ブラシやワンタフトブラシを使う
萌出直後の6歳臼歯は歯肉に覆われており、また咬合面(噛み合わせの面)は深く複雑なため、乳歯用の短い植毛の歯ブラシではをしっかりと磨くことはとても難しいです。
毛先の尖ったテーパー毛タイプの歯ブラシやワンタフトブラシを使用することをおすすめします。
植毛部がストレートの歯ブラシだと毛先が咬合面の溝に入りにくいので、テーパー毛タイプやワンタフトブラシの方がフィットします。
★豆知識★
ラウンドカット毛
歯の面に接触する面積が大きいのでプラークの除去率が高い傾向にあります。歯面にベタッと硬いプラークが付きやすい方に向いています。ただし、歯ブラシ時の力加減が強いと歯の磨耗や歯肉退縮に繋がりやすいため、注意が必要です。
テーパー毛
先端に向かって細くなっているので歯間部やポケット内にも挿入しやすく、ポケット内プラークの除去に向いています。主に歯肉の近くを磨くのことをメインとしているため、比較的やわらかく歯肉溝に入りやすくなっています。ただ、こちらもラウンドカット毛と同じく、磨き方や力加減によっては歯肉退縮などに注意が必要です。プラークの質や付着の仕方をしっかり観察して、歯ブラシの硬さを選択する必要があります。
ワンタフトブラシ
奥歯や親知らずにトラブルを抱えている人の強い味方になってくれるのがワンタフトブラシ。歯ブラシの一種であるワンタフトブラシは、ヘッドが非常にコンパクトで先端が小さいため、女性や子どもの小さな口の奥歯や親知らずの汚れ、歯周ポケットの歯垢をピンポイントで落とすことができます。
④シーラント処置
シーラントとは奥歯の噛み合わせの面の溝や歯の側面や裏側の溝をプラスチックで埋めてしまう処置のことです。歯垢が溜まりにくくなる為、虫歯予防の効果があります。
しかし、歯を覆っているシーラントは絶対に外れないものではなく、場合によっては取れやすいことがあります。
⑤6歳臼歯は、より奥に位置している
写真は子どもに磨いてもらった後にプラーク染色を行ったところです。ほとんど磨けていませんね。6歳臼歯の存在、大切さを理解してもらわなければ、きちんと磨く習慣は身につきません。
また、保護者による仕上げ磨きは必須です。
⑥第二乳臼歯が脱落したらすぐに歯科医院へ
6歳臼歯に初期病変がないか観察する必要があり、そのためには来院してもらうことが重要です。
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